院長の阪西です。
先日、陸上界に衝撃のニュースが飛び込みました!!
日本陸上界の悲願!!
桐生祥秀選手が米テキサス州オースティンで行われた記録会「テキサス・リレー」で日本人初の9秒台!
9秒87をマークしました!!
男子100mで夢の9秒台へ突入!!
…と思いきや。
追い風参考記録と言う事で残念。
『追い風参考記録』という言葉は、陸上競技をやっていなければ聞いた事のない言葉かもしれません。
追い風参考記録とは、追い風により著明な影響が認められる陸上種目において、風速2.0m/sを超える追い風だと、
順位はつくが記録としては追い風の影響による記録として公認記録ではなく参考記録にとどめられる事を言います。
今回、桐生選手のマークした9秒87は追い風3.3メートル。
よって、この記録は『追い風参考記録』となり、非公認記録となります…残念!!
しかし、この記録は追い風参考記録と言えども、とてつもない記録で、専門家によると公認記録となるギリギリの追い風2メートルの場合、
今回の桐生選手の走りだと9秒96の記録となるそうです。
私も陸上選手にトレーナーとして帯同する際、何度も桐生選手のウォーミングアップやレースを間近で観た事がありますが、とにかく速い!!
あまりの速さに、陸上ファンの私は衝撃を受けた事を覚えております。
現在の100mの日本記録は1998年のアジア大会で伊藤浩司さんのマークした10秒00です。
その当時、すぐに「日本人初の9秒台」が期待されましたが壁は高く、その後17年近く名だたる選手達が日本陸上界の夢にチャレンジをして来ましたが、
10秒03、10秒02、10秒01…あと少しのところで10秒の壁を破る事ができませんでした。
そんな100mの歴史の中での快記録なので、日本中の期待が一気に桐生選手へ向けられ、
これからのレースは桐生選手にとって大きなプレッシャーとの戦いとなるかもしれません。
それは、日本で一番速い男の宿命とも言えます。
世界のレベルでは、オリンピックで100m決勝に残る選手は、9秒台のベスト記録を持つ選手ばかりです。
現在の世界記録は2009年にベルリン世界陸上でウサイン・ボルト選手のマークした9秒58。
いつか、日本選手がオリンピックの決勝で世界のトップ選手と肩を並べる日が来る事を期待しています。
そして!!
今年は2年に一度の世界陸上イヤー!!
世界陸上はオリンピックと並ぶビッグタイトルです!
私は今から楽しみで仕方ありません!!!!(笑)
日本選手の活躍に期待しましょう!!