院長の阪西です。
今日の前橋市は快晴にも関わらず、朝から寒かったですね!
1月になり、『寒い』が合言葉のようになっているような気もします。
前橋市では霜が降りていました(;^ω^)
そこで!!!!
今回は、ウォーミングアップについてお話します。
ウォーミングアップは『運動時に最高のパフォーマンスを発揮させるため』『ケガの予防』
などを目的として行いますが、そもそもウォーミングアップ(warming up)は文字通り
warming up=体温を上げる
と言う意味があります。
例えば、冬場の車はエンジンが冷え切った状態で発進させた時よりも
あらかじめ温めてから発進させた方がエンジンの動きはスムーズになり
冷え切った状態よりもトラブルは少なくなります。
また、筋肉をゴムにイメージすると、冷えて固くなったゴムは切れやすく、
強い力を発揮することは出来ません。
弾力のあるゴムの方が切れづらく、強い力を発揮することができるのです。
人間の体もこれらと同じように、
運動前の体は休んでいる状態で、急激な運動には対応できません。
そのために、運動前にはしっかりと体を温めて準備をする必要があるのです。
《なぜ体温を上げることが『パフォーマンス』や『ケガの予防』につながるのでしょうか》
・体温が高くなると、血中の酸素が溶けやすくなる
(ウォーミングアップをしないで急に走り出すと息が上がる)
・体温が上昇することで神経伝達速度が速くなり、パフォーマンスの向上につながる
・筋肉の柔軟性が高まる事と、神経伝達がスムーズになる事でケガ(捻挫や肉離れ等)のリスクが低くなる
《ウォーミングアップのポイント》
・運動により体温を上げる(血液の循環を高め、酸素供給をスムーズにする)
・体操やストレッチにより可動域を広げ、柔軟性を高める
(スタティックストレッチ・ダイナミックストレッチ等)
・各競技で必要な動きづくり
専門競技ドリル等(筋、神経の連動をスムーズにする)
・心理面での準備(集中力を高める等)
・その日の体調を判断する
(ウォーミングアップ時にその日の体調を判断し、場合によってはトレーニングメニュー等を変更する)
《どのようにウォーミングアップのメニューを設定するか》
いつ・・・運動時の気温や天候により、体温上昇等にも差が出ます。
環境等を判断し、ウォーミングアップにかける時間や内容は調整しましょう。
どこで・・ウォーミングアップに必要なスペースを確保し、
その中でできるメニューの設定をしましょう。
誰を・・・小学生や学校の授業などでは、ウォーミングアップの時間が長くなると集中力が持続せず、
正確なウォーミングアップを行う事が出来ない場合があります。
そのような場合は、より短時間でできる効率の良いウォーミングアップのメニューの設定が
必要となります。
どのように・・各競技で必要なウォーミングアップを競技特性や体調等を考慮した
メニューの設定が必要です。
なぜ・・・何故、ウォーミングアップが必要なのか。
何故、それぞれの競技にそのウォーミングアップが必要なのかを良く考え
ウォーミングアップのメニューを設定し行う必要があります。
このようにウォーミングアップとは運動を行う上でとても大切な準備動作なのです。
スポーツ現場などでは、チームの伝統や形にとらわれ、『ただ、やるだけ』
のウォーミングアップとなっている場合が多いのが現状のようにも思えます。
また、大切な大会の時だけしっかりとウォーミングアップをして、普段の練習で
簡単なウォーミングアップとなっているようでは当然結果を残すことは出来ません。
伝統や形にとらわれず、今日からのウォーミングアップを創意工夫してみてはいかがでしょうか。
当院では、スポーツ外傷や交通事故による治療にもしっかり対応いたします。
スポーツによる怪我や交通事故による怪我でお困りの際は、当院へご相談下さい。